2021/12/24 14:30
有機JASに基づく有機栽培は農薬・化学肥料・除草剤などを3年間以上使用していない田畑で収穫したもので、遺伝子組み換えの種子や種苗も使われていないものになります。
それとは異なり、農薬や化学肥料、除草剤は75項目以上の殺虫剤類が使われ、その成分は土壌に残るだけでなく微生物が死んで、土をコンクリートの様に硬くしてゆきます。
そして、硬くなった土は水や雨水を蓄えられなくなり、洪水となって海に流れていきます。海に流れた水は海や魚を汚染するだけでなく、こうした水や成分を私たちは日常の中で微量ですが飲んでいます。
有機・無農薬栽培は環境や健康に負荷を掛けないだけでなく、微生物の働きを生かし、土をやわらかくしていきます。
化学肥料から有機肥料のみに移行すると、生産量は半減すると言われています。
そのため、コーヒーを生産している多くの有機農家の収益は普通の一般のコーヒーに比べ少ないといわれています。
しかし、有機農家や自然に根ざした生産者の多くは、自然に出来るだけ負荷を与えずに、土の状態、微生物や菌の働きなど、自然の声を聴きながら栽培をしています。
選択してゆく一つ一つが自然環境をはじめ、子供たちや地球の未来に影響を与えているとしたら、今、私たちはどんな選択をしてゆきますか。
需要と供給は比例しています。
私たちの日々の選択の中で求めてゆくものが増えれば、当然ながらそれだけ生産量も増えてゆくということです。
今の社会はこうした仕組みの元に造られ、その結果として自然環境に大きな影響を与えています。
そのうえで私たちにはどんな選択が必要とされているのでしょうか。