黒七輪森の詩では三河の土を使った黒七輪を使用しております。愛知の職人が手作業で作る、三河土を使った黒七輪。 今では作る職人がほとんどいないそうです。黒七輪は珪藻土で作られ、その表面を三河の黒土で覆っています。三河土は熱にとても強く、保温能力や蓄熱性にも優れていると言われ、七輪の原材料に適しています。この三河の土を七輪の素材として有名な珪藻土でコーティングされています。その為、丈夫で耐久性に優れているだけでなく、 炭の保ちも良く、燃焼効率が良いのも特徴です。 黒い色は三河の土に炭を塗って乾かし、それを那智黒石で磨き上げています。クバ扇(クバオージ)クバオージは沖縄の植物、クバの葉から作られた扇になります。焙煎後、豆を冷やす際に利用しております。ヤシ科の大高木のビロウの木の事を沖縄では「クバ」と言います。かつての沖縄では「クバ文化」という名があるほど、生活のあらゆる場でクバが使われていたそうです。現代まで残り、使われている民具が「クバオージ」です。自然の木の葉が持つ暖かな風合いが感じられます。チタンの手廻し焙煎機森の詩ではチタン素材の二重構造の焙煎機を使用しております。チタンは他の金属と比べ金属臭が無く、非常に軽く、鋼よりも高い強度を持ちます。耐熱温度は1660度と、温度の高い炭の焙煎にも非常に適しています。また、二重構造のため、表面を焦がすことなく熱をドラム内に閉じ込め、豆の奥に含まれる水分を無くすことで、ふっくらとした後味のやわらかな豆を焙煎することができます。最後に「道具」の語源は仏道の「具」の事で、仏道修行のための必要な具足からはじまり、仕事をするための大工道具や芝居の大道具など、様々な意味として使われる様になったそうです。道具というものは、その質の良さによって、わたしたちが持っている潜在的な能力や技術を最大限にまで高め、生かしてくれる働きがあります。また、時として人の手が加わって作られたものに宿るエネルギーの存在を感じる事もあります。戦後、物があふれ今に至る現代の社会ですが、わたしたちが生きるうえでの「道」がある様に、道具とはその「道」を歩んでゆく上で、本来は「必要最小限」で十分な存在なのかもしれません。